約2ヶ月間 売れなかった
私がNFTに参入したのは、2021年7月のこと。OpenSeaで販売を始めて、一番最初に売れた部長は、この写真の部長でした。当時は、部長がドーナツに入って横になっているポーズ(現在の「Wearable DONUTS」の基本ポーズです)で数作品をMINTした後で、別のポージングを…と考えて制作した作品でした。

この時は"Donuts Hole-Salaryman"という名前でした。
この作品が売れたのは、2021年9月10日です。OpenSeaへ作品を登録し始めたのが、2021年7月30日のことでしたので、実に1ヶ月以上も全く売れない状態が続いていたことになります。
最初の価格は安い方がいい
最初に売れたこの作品は、一体いくらで売れたんでしょうか?
この作品は当時、1点0.005ETHという価格設定でした。当時はまだ、NFTで作品を出しているクリエイターさんが少なく、市場も今よりもずっと小さかったため、「安い価格でMINTして、とにかくまずは買ってもらおう」…という路線で、安い価格帯のPolygonで出品していました。当時から「ETHで出すのがいいのか」「Polygonで出すのがいいのか」 という問題は、存在していました。私が当時書いたメモには、こんな風に書いてありました。
【ETH Chainのメリット/デメリット】
○ Polygon Chainよりも取引量が多い(単価が高く、取引数も多い)
○ ETH → Polygonへのスワップが不要なため、ETH保有者には購入しやすい
○ オークション形式での出品が可能
× 取引にガス代を要する
【Polygon Chainのメリット/デメリット】
○ 取引にガス代が不要
○ 出品と購入の敷居が低い
× ETH Chainに比べると、市場がコンパクト
"あのドーナツの人"になろう
以上の点を考慮して、「無名の私に必要なのは、まずは取引実績。取引実績を伸ばして、"あのドーナツの人"と言われるように、信用度を上げていくことが当面の目標だろう」と考えました。
こんな理由から、私はPolygonでの販売に力を入れることを選びます。ただし、最終的にはETH Chainへと完全移行することを考えているため、コレクションはETH対応で開設しています。やはり、よほどのネームバリューがあるか、作品のオリジナリティが突出していない限りは、まずはPolygonで0.005〜0.01ETH程のお値打ち価格で出品するのが良いと思います。
反響はあるけど、作品は売れない…という入口で悩んでいるクリエイターさんは、ぜひこの辺りを見直してみると良いかもしれません。