NFTの作り方 ドーナツ部長

ふつうの会社員がNFTを発行し始めたワケ

誕生のきっかけ

そうたいして昔でもない話、ファウンダーのМ氏(著者)は、RPAやDX系の業務を本業としていて、お客様の役に立つ仕事ばかりをしていました。無駄な工程や人の動きをなくし、自動化プログラムによって、手作業だった仕事を機械に置き換えていく、そんな日々を過ごしていたのです。業務の中の無駄をなくすわけですから、もちろん、お客さんは大喜び。費用対効果までしっかりと算出できれば、感謝しかされない仕事でした。

一方で、自動化プログラムが介在し、スリム化された工程を眺めながら「あんなに苦労して、やった仕事だったのにな…」と少しだけさみしそうにこぼす方もいました。彼らが、ミスをしないように細心の注意を払いながら手作業でやってきたことが、今まさに上書きされようとしている。さみしそうにこぼした方の顔を眺めながら、そんなことを思ったM氏でした。

漠然と考える「無駄」の価値

M氏は、考えます。「自分たちが排除してきた無駄や、上書きされて記憶にしか存在しなくなるあの手作業の日々たちは、そもそもどうして生まれたのだろう。無駄以外の価値は、果たしてなかったのだろうか?」と。

M氏には、学生時代「ドーナツの穴を残して食べるには?」を真剣に論じた本に熱中した過去がありました。その本の著者と同じように「ドーナツの穴を残す方法」を、自分の得意領域である数学や有機合成化学の分野から解き明かそうとした、あの日々の記憶と充実感がよみがえりました。

漠然と考える「無駄」の価値と、ドーナツの穴と。ここには、何か共通項がないだろうか? きっと、何かあるに違いない。そう考えるМ氏の目の前には、ドーナツがありました。

ドーナツの穴に関する問題とNFT

本業では無駄を排除しつつも、プライベートの時間では「ドーナツの穴の価値と真剣に向き合う」、表と裏の日々が始まりました。実態のない、しかし確かに実在はする「ドーナツの穴」に価値をつけるには…?

この概念は、2021年6月頃に興味を持ちはじめ、やがて深入りすることになる「NFT」と相性が非常にいいことに気づいたのでした。ドーナツの穴の中に、Yシャツとネクタイをつけたおじさんを入れてみたスケッチ。「ドーナツ部長」の誕生です。

ぬるぺでぃあ

A. Miura

通称「みうらドーナツ」。本業はRPA/DX系のSEであり、ねじねじドーナツ部長の作者でもある。大好きなドーナツにハマってしまい、ドーナツとの共同生活を送っている「部長」さんの日常をNFT化する日々を送る。

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