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StandFM #022より「NFTのユーティリティとは?ユーティリティを引き出す、2つの質問」

この記事は、ドーナツ部長のホールナイトニッポン「#022 『NFTを持っていると…?』から始まる体験の作り方」の内容を、自動化ツールを組み合わせてテキスト化したものです。テキスト化に際して、一部言い回しのカットや、文末の変更を行っています。

イントロダクション

ドーナツ部長のホールナイトニッポン、本日は22回目の放送となります。昨夜の21時に、トークンゲートの「Unlash」というサービスについて、AMAの方を担当させて頂きまして。ありがとうございます。今まさに、「Unlash」を使って展開しているユーティリティについて、お話をしました。ここではちょっと補足的な、ユーティリティについて私がどういう風に考えているか、そして「こんな風に使うといいですよ」という、私なりの考えをお話したいと思います。

本編➀「トークンゲートとは?」

改めて「トークンゲートって何?」というところから、もう一度説明しようと思います。これはですね、過去のスタエフ放送回の中でも、お話はしているんですけれども。もう一度、わかりやすく整理しますと…まず、「トークンゲートっていうのは何か?」って言うことですよね。あるNFTを持っていることで、どこか限定的にアクセスができたり、特別な体験ができたりとか…トークンを所有する「その先のサービス」といえるかもしれませんね。「特別な体験」ができるわけですね。ただ所有するだけではなくて、皆さんをその先に誘導するような、そういった仕組みのことを「トークンゲート」と言います。ドーナツ部長を題材として言うと、実はですね、この「Unlash」を使う前から。別の「トークンゲート」を使って、X-Potionを持ってる人だけができる体験や投票、といったことを実現していたわけなんです。

そうやって、NFTを持っていると楽しめること、持っていると入れるコミュニティなど、過去にも実は色々と作っていたんですね。では、なぜそんなことを、割と早くからやっていたかというと…やっぱり、NFTである意味というのを、私は常々考えているわけですね。簡単に言うと…「それって、NFTじゃなくてもいいよね?」っていうことは、あまりやりたくないのと、「NFTじゃなくてもいいこと」に、時間を使いたくないというのが正直なところなんです。でも、どうでしょう?2021年の8月とか、9月ぐらいにですね。初めて、NFTを購入するわけです。自分が欲しいと思う作品を、NFTで買ってみる。で、その時に一番最初に得た感情というのは、デジタルデータを所有しているという、何とも言えない「気持ちの高ぶり」。本来、所有できるはずのないものを所有しているという、高揚感みたいなものが生まれてですね。作品を所有というか、そのトークンを所有していること自体に、非常に価値を感じていたフェーズがあったんですね。NFTを始めたクリエイターやコレクターさんも、最初のうちは…そうだったんじゃないかなと思いますね。で…今は、どうでしょう。1年半以上が経って、いや…もっと早いかもしれないですね。2021年の冬とか22年に入ったぐらいの時には、やっぱりこう…所有しているだけでも、本来は満足だと思うんです。なんですけど…所有するという行為の「さらに先」が欲しいわけですね。このまま持っていると、何が起こるんでしょう?という。この「何が」というところに、どうしても目がいってしまうようになったわけですね。

本編➁「所有のさらに、その先を体験したい」

これが、例えば…当時で言うところの「ロードマップを、ちゃんと作って提示しなさい」とか。「これを持っていると、次のサブコレクションがもらえます!」とか。そういう流れになっていったんじゃないかなと思うわけです。「Unlash」というサービスを使うことで、何ができるか?というと。「所有のさらに向こう側」の世界に、足を踏み入れることができるんじゃないかな…ということを、考えるわけです。この「Unlash」という、Spreadさん関連のサービスなんですけれども。「Unlash」では、大きく分けて3つのことができるようになっているんですね。説明の仕方や表現が、私なりの言い回しになってしまうんですけど(笑) 概念的な言い方になってしまいますが、1つ目は、ある NFTを持っていることで「秘密の部屋」へワープすることができる、というものですね。2つ目は、あるNFTを持っていると、秘密のアイテムをゲットできるというものですねね。3つ目はですね、「ポーネグリフ」とでも言いましょうか。これは「ワンピース」の世界を知ってる方には、分かると思うんですけど。3つ目は、まさに「ポーネグリフ」のように機能するということなんです。

「秘密の部屋」へ、ワープすることができますよ…というのは、「URL」のことです。あるNFTを持っていると、「秘密のURL」にアクセスすることができますという、これが一番使われている使い方かも。2つ目の「秘密のアイテム」がゲットできるというのは、「ファイル/データ」ですね。画像だったり、動画だったり、音声だったり…そういった秘密のファイルをゲットできる、というのが2つ目の使い方です。最後に…3つ目「ポーネグリフ」とは何ですか?ということなんですけども。これはですね、「秘密のテキスト」を入手することができます、と。 「ワンピース」では、世界中をグランドラインで旅しながら、新世界に入ってもですね、ポーネグリフと言われている「空白の100年」に迫る、過去の人々が残したメッセージを集めていくんです。それらを紐解いていくと、「空白の100年」に何が起こったのか?っていうのが、明らかになるんですね。

もう一度だけ、整理しますと…「Unlash」でできることは、3つあります。1つ目は「秘密の部屋」へのワープ。つまり、URL。2つ目は、「秘密のアイテムがゲットできる」。すなわち、ファイルですね。そして、3つ目が「ポーネグリフ」。これは、つまり…「秘密のテキスト」が入手できること。以上が、機能的で分かりやすい概念かなと、私は思っています。

本編➂「どんな使い方ができるの?」

続いて、「Unlash」をどう使っているのかを、説明します。私が今、使っているのは…「URL」と「ファイル」この2種類を主に使用しています。「テキスト」だけは、まだ使ったことがないんですね(笑)「URL」の方で言うと、私の場合…この「レシートのNFT」を持っている方向けの特典として、「Unlash」を活用しています。例えば…スタンドFM 「ドーナツ部長のホールナイトニッポン」の限定公開放送版と呼ばれる音声を、配信しています。つまり、部長をお迎えしたことがある方しか聞けない放送があるわけなんです。「レシートのNFT」を持っていないと、URLすらにたどり着くことができない、そんな設計になっているわけです。で、その過去2回の特別放送回の中では、ちょっと「今オープンにするには、まだ早い」というような、ワクワクする情報というものを挙げているわけです。そういったことを、この限定公開放送の中では、お話しています。

あとは、申請してくれた方の姿を「ドーナツに変えます」という「日本ドーナツ化計画」というサービスもやっています。申請自体は「Googleフォーム」を使って行っているんですが、「Googleフォーム」のURLを、トークンゲートに仕込んでいる、というわけですね。あとは、ステッカーのデータを「Googleドライブ」の限定公開のフォルダに入れて、そのフォルダーのURLをトークンゲートに仕込んでみたり。そして、ファイルですね。部長の壁紙のデータとか、そういったファイルをアップロードすることで、ダウンロードができるようにしています。「Unlash」を使って、限定のURLや限定ファイルといったものを、いろいろ体験や選択肢の一つとして、提供しているわけなんですが、「Unlash」を使う一番のメリットは何かというと…個人クリエイターがユーティリティを用意するのに、費用面で不利にならない、ということなんです。一般に「NFTのユーティリティ」といえば、皆さん何を思い浮かべますでしょうか?Tシャツとか、スニーカーとか、あとはサブコレクションでしょうか。メタバースで使える、アバターとかね。ちょっと考えてみると、どれも用意するのに結構費用が掛かるものなんです。特に、フィジカルアイテムを用意しようとなると、どうしてもお金がかかりますよね。

そうしたアイテムを、ユーティリティとして用意していくのは…「なかなか、しんどい」というのが、個人クリエイターあるあるなんです。お金があるプロジェクトなら、別だと思うのですが。個人が運営するプロジェクトが、そこと同じ土俵で勝負をしようとすると…やはり資金力勝負になっちゃうところがありますよね。

本編➃「ユーティリティは、Tシャツのデザイン合戦ではない」

すごい奇抜なユーティリティでも、用意しない限りはですね、どこも似たようなユーティリティになってしまうというのが正直なところで。せっかく費用をかけても、他のプロジェクトと同じようなユーティリティが出来上がってしまうと、悲しいですよね。ユーティリティの比較が、いつしか「Tシャツのデザイン合戦になっている」なんてことも。「Unlash」を使うことで、色々なアイディアで戦えるわけです。つまり、使い方次第では、個人クリエイターも十分に戦える。では、実際に「ユーティリティって、どうやって考えるの?」っていうことが、皆さんの疑問の中にあると思うんですけれども。そんなに、難しく考えなくていいのかな…と、私は思うわけですね。

やっぱりどうしても考えがちなのは、「価値のある情報」だったり「価値のあるもの」「役に立つようなもの」「有益な特典」というものを中心に、考えがちだと思うんです。でもね、皆さんにとって「有益な物って…?」というのを、考え続けるのって、正直しんどいですよ。クリエイター活動と並行してできるものではない、とすら思います。逆に、「無駄なもの」というか。本当に「…何に、使うんですか?」っていうものでもいいと思うんですよ。ここからは、私なりの考えなんですけど。こういう風に、考えてはどうでしょうか?

「Unlash」でできることは、3つあるわけです。まず、1つ目「秘密のURL(部屋)へ、ワープする」ということです。そこで、こういう質問を考えてみるんです。「あなたはついに、秘密の部屋へやってきました。そこには、何があったでしょうか?」という質問です。その部屋に何があると嬉しいのか、そこに何があると居心地が良いのかを考えるんです。綺麗な写真、どこにも出せない秘密の写真、大好きな音楽が流れているとか、懐かしい映像が流れているとか。秘密の部屋で送りうること、というのがまさに、「ユーティリティになる」ということなんです。

次は、テキスト。「ポーネグリフ」でしたね。さきほどと同じように、こう質問をしてみてください。「あなたはついに、ポーネグリフを発見しました。そこには、何が書いてあったでしょうか?」どんなことが書かれていると思いますか。例えば…目を覆いたくなるような、恥ずかしいポエム。あとは、特別なドーナツのレシピ、大学時代の研究室でやっていた「天然毒物の合成方法」なんてのも。他にも、次のポーネグリフへの手掛かりとなる情報とか、秘密の部屋をみつける手掛かりとか。「ポーネグリフを見つけた時に、そこに何が書いてあるとドキッとするのか?」とか「クスッと笑えるのか?」そういう視点で考えると、結構浮かんでくるものですよね。

こんな感じで、皆さんも考えていただけると、ユニークな使い方ができるんじゃないでしょうか。どうか、ユーティリティを有益なものばかりで、埋め尽くさないで欲しいものです(笑)

エンディング

今回は、「Unlash」を使ったサービスの例、そして、ユーティリティを考える時に、どういう視点で設計するとワクワクできるのか?ということをお話しました。皆さんも、ぜひ一度、使ってみることをおススメします。もし、「使い方が、ちょっと分からない…」という方がいましたら、宣伝にはなってしまうんですけど…部長をお迎えいただければ、どれだけでもサポートしますので!(笑)困った 、助けて欲しい!という方がいましたらですね、まずは部長!と。というわけで、NFTにユーティリティをつける「トークンゲート」についての話題でした。本日の配信は、以上となります。では、引き続きどうぞ、よろしくお願い致します。では、また。

ぬるぺでぃあ

A. Miura

通称「みうらドーナツ」。本業はRPA/DX系のSEであり、ねじねじドーナツ部長の作者でもある。大好きなドーナツにハマってしまい、ドーナツとの共同生活を送っている「部長」さんの日常をNFT化する日々を送る。

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