この記事は、ドーナツ部長のホールナイトニッポン「#032 NFT ART TOKYOの振り返りと、私にとっての「NFTとは?」」の内容を、自動化ツールを組み合わせてテキスト化したものです。テキスト化に際して、一部言い回しのカットや、文末の変更と要約を行っています。
イントロダクション
私は常々、特別なMINT体験を提供したい、そう考えていました。なぜなら「NFTのMINTというのは本来、特別な体験であり、MINTする前と後では自分の中の何かが変化するはず」、そう考えているからです。NFT ART TOKYO 3rdの会場では、そうした特別な体験を実験的に行う予定でした。今回は、「#032」の放送回の後編を抜粋して、お届けします。
本編①「ドーナツの穴からMINTできる、変わったMINT体験を」
実はですね、NFT ART TOKYO 3rdでは、結構大きなドーナツのモニュメントを設置する予定でした。その「ドーナツの穴」の部分に、NFCタグが仕込まれているんですね。「ドーナツの穴」に、スマホをかさしていただくと、NFTをミントできるという展示物を出す予定だったんです。
そこでMINTできるNFTが、私が固定ツイートに掲げている「2071年のドーナツ部長」というNFTなんです。会場内では…20〜30ぐらいは、販売したいなと思っていたので。今はですね、MINTサイトのURLを一般公開することで、皆さん誰でもMINTできる状態になっています。
※こちらのリンクまたは、下記の画像をクリックすると販売ページへジャンプできます。
この「2071年のドーナツ部長」が、どんなNFTなのか?というのは、当日のブースの中で説明しよう!と思っていたので、Twitter等で大々的にPRをしてこなかったんです。なので、このStandFMの中で、その辺りをご紹介したいと思います。
本編②「2071年のドーナツ部長、どんなNFTなのか?」
まず、NFTのタイトルから。「2071年のドーナツ部長」という名前のNFTなんですね。販売価格は1つ、0.01ETHとなります。イーサリアムチェーンで発行されていて、総発行数量は150点と決まっています。
NFTの仕組みの話になりますが、独自コントラクトを使っているということ、そしてMINTサイトを作るのに時間をかけることができなかったので、今回は「Manifold」で発行をしています。
※ManifoldでNFTを発行する方法「Manifoldの使い方マニュアル」はコチラの記事をご覧ください。
そもそも、私にとって「NFTって何だろう?」ということを考えたとき、答えは非常にシンプルなんです。NFTの活用方法って、色々あると思うんですね。例えば…「コミュニティを作りたい」ですとか、「新しい価値を作りたい」とか。「IPを絡めたビジネスを立ち上げたい」というのもあると思うんですね。どれも、簡単ではありませんが、NFTの使い方としては一般的なものです。
私にとっての「NFT」とは、元々は「ドーナツの穴」とリンクしているんです。ドーナツの穴って、「実在はするけれども、実体がないもの」の一つで。そういうものって、この世の中にいっぱいあると思うんですね。私にとっては、そういったものを表現するための手段、それがNFTだったんです。「NFTを通じて、何がしたいのか?」元の目的を辿っていくと、そこに行き着くんですね。そのせいで、部長は、ドーナツの穴の中に入ることになるわけですが…。
ドーナツ部長を最初に作ったのが、2021年の夏頃。当時はまだ、独自コントラクトで発行するというのが、まだちょっと難しい時代でしたね。今みたいに、気軽に独自コントラクトで発行できるサービスっていうのが、ないわけです。「Pinata」や「Thirweb」といったサービスが、この後で出てくるんですね。そうなると、Solidity(ブロックチェーンが絡む開発言語)を扱えない私が、NFTを作るためには、OpenSeaで出すことが一般的な方法だったんでね。そういうこともあって、「ドーナツ部長」のコレクション「Wearable DONUTS」というのは、当時から変わらず、OpenSeaの共有コントラクトで発行し続けているわけなんです。
拡張性のためにも「この現状を何とかしたい」というのが、今進めている部長のジェネラティブコレクションなんです。現在、絶賛制作中なんですが、そういった目的があるんですね。簡単に説明をすると、「共有コントラクトのNFT」って、できることが非常に制限されてしまうんです。そこで、部長を購入いただいた方には、「レシートのNFT」というものを配布しています。つまり、本当は「部長そのもの」に拡張性を持たせるような、そういう活動をしていきたいんです。今の運用の仕方で、部長を持っている方に何かを配布したり、運営の意思決定に参加できたり、という取り組みはあくまで暫定的なものなんですね。
以上が、2021年の夏頃から、現在に至る活動です。どうでしょう…あれから間もなく、2年が経とうとしています。当時は共有コントラクトで発行するしか方法がなかった私自身も、本業での仕事をしながら、様々な技術領域を面白いと思って、知識を得たり、実際に手を動かしたり。当時から比べると、若干は成長しているだろうと、思うんです。この「2071年のドーナツ部長」の真の目的というのは、これまでの私自身の成長の過程を皆さんにお見せしたい、ということ。そして、もう1つ挙げるとすれば、NFTに「何を載せることができるのか?」という、原初の問いかけです。この問いかけが、つねに私にはあるわけですね。「NFTから何が生まれるのか?」といではなくて、「NFTそのものに、何ができるのか?」ということです。
本編③「2071年のドーナツ部長、NFTとしての機能と仕組み」
「2071年のドーナツ部長」が、どんなNFTなのか、説明していきたいと思います。まずは、機能的な部分から見ていきましょう。
見た目は、いわゆる私が普段作っている部長…みたいなアートワークです。部長が横たわっていて、右の方を見ている、そんな「NFT」ですね。続いて、NFTのページを開いてもらうと分かるんですけれども…
※OpenSeaリンクはコチラをご覧ください。
https://opensea.io/collection/2071-all-need-was-nft
上記のリンクから、今の時間・日付の部長の姿を確認することができます。
今日が何日なのかという「日付」、そして「暦(こよみ)」ですね。6月なので「水無月」と書かれていますけども、それに対応する暦が縦文字で配置されています。そして、一言メッセージが載っている、そんな見た目をしています。月日や時間帯によって、見た目が変化するんですね。
続いて、部長のデザインと、ドーナツのデザインについてです、そして、部長が目の前に持っているたくさんのドーナツがあるんですけれども…。「15時のおやつの時間には、部長はドーナツを食べています」と、部長には決まりごとがあるので、15時を過ぎると、部長の目の前にある大量のドーナツが消えることになります。24時ぐらいになると、また戻ってくるんですけどね。
そういう、月日や時間に応じた遊び、というのが特徴のNFTになっています。部長やドーナツの見た目というのも、実は変化するんです。NFTのアートワークを開くたびに、表示されているテキスト、 あと部長の背景の色がランダムに変化するので、開くときのちょっとしたドキドキもあります。
あとは、私のアイデンティティの1つ、「数学的な遊び」も込められています。「特別な数」つまり、特別な数の日付にだけ、部長が「Pepe」の姿になるんです。緑のカエルの姿になる部長が、もしかしたら偶然見られるかもしれませんね。
本編④「2071年のドーナツ部長、2071年に込めた思い」
最後に、タイトルにある「2071年のドーナツ部長」。この「2071年って、何なんですか?」っていう質問を、NFT ART TOKYOのブースで、みなさんから受けられるのを非常に楽しみにしてたんです。この2071年が何なのかについては、「miuradonuts.eth」という、ENSドメインがあるんですけど。これがですね、私がうっかりしていたせいか、50年間しか契約していなかったんです。…そう、たった50年です。
2021年に取得しているので、まぁ…当時は、ガス代もETHの価格も高かったので、50年契約がやっとでしたね。
※ENSドメインについては、コチラの記事をご覧ください。(普通、50年も契約している人はいません)
「miuradonuts.eth」が2071年に契約が切れてしまうので、ENSドメインの契約が切れる「2071年」というのを一つの節目として 特別な体験をみなさんと共有したいと思ったんですね。2071年に何か特別な変化を起こそうじゃないか、という。実際に2071年になったとき、このNFTの絵柄は、とんでもない絵柄に変わります。今から約50年後にですね、2021年〜2023年ぐらいの思い出を振り返りながら、「あの頃のNFTって、こうだったよね」というのを思い出しつつ、皆さんで一緒に答え合わせをしませんか?と。そういうコンセプトになっているわけです。
このNFT自体は、コントラクトベースでの開発・実装スキルが私にはないので。「HTML」と「CSS」と「Javascript」を使ったNFTになっています。私が実現できる「非コントラクトによる遊び」を目一杯詰め込んだNFT、なんです。今後も、私自身の成長に応じて…例えば、Burnの機能もついているので、Burnすることで、さらに高次元・高機能なNFTになったり、もしくはトークンゲートを使ってとんでもない使い道が待っていたり…そういうことを期待できます!…というものなんです。
つまり、このNFT自体にですね、何か特別な価値があるかとか、持っていると何か特別なコミュニティに入れるとか、そういうことは全くないんです。ただ、「NFTに何を乗っけることができるんだろう?」ということを考え続けた人間が、独学でいろんなことを勉強した結果、こういうNFTが出来上がりました!…と。そういうNFTなんですね。
エンディング
以上、ここまで NFT ART TOKYOに合わせて制作をしていた「2071年のドーナツ部長」というNFTについて、お話をさせていただきました。これをご覧頂いて、少しでも共感や「なんか変なことやってるな」と思った方は、ぜひ、下記のMINTサイトをご覧いただければと思います。
本日は以上となります。最後まで、ご清聴ありがとうございました。では、また。