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3桁の数字が高額で取引されている件

3桁の数字NFTが…完売!

深夜、日付が2022/7/5 に変わった頃。私がこの動きを知ったのは、「かねりんさん」 @kanerinx と「風魔のアトザさん」 @TheNFTAsian_JP のスペースがきっかけでした。

深夜に知った出来事

・ENS取引量が急増し、OpenSea取引額で1位を記録した

・数字3桁のコレクションが、2桁ETHで取引されている事態が発生

3桁のENSの例です

何事もない平穏な真夜中の裏では…3桁の数字ENSを中心に、ENSの取引量が急増していたのです。これはもちろん海外で発生した動きですが、「海の向こうでは、数字3桁のENSを保有することが、ブームになっている」ということを示していました。まさに、熱狂です。

ENS とは?

ENSとは、「イーサリアム・ネーム・サービス」の略で、ウォレットアドレスと紐づく「名前」のようなものです。NFTに触れてきた人であれば、保有している人も多いのではないでしょうか。

メタマスクのウォレットアドレスは、そのままでは無機質な文字列ですが、ENSと紐づけることで「miuradonuts.eth」と意味のある文字列として認識が可能になります。

Twitterでも「〜.eth」表記の方は、よく見かけますよね。

ENSについて知らない方は、かねりんさんが分かりやすくまとめています。コチラをぜひご覧ください。

私も2021年12月に「miuradonuts.eth」というドメインを取得し、現在も利用しています。契約年数は「50年」を設定していますので、次回の更新タイミングは2071/12/14の13時54分となります。

「これからも、この世界にいる証として50年押さえています」という意思表示です

3桁数字のENSは…実は貴重

同じドメイン名のENSは重複して発行ができませんので、「3桁数字のENS」の発行数量は「000.eth〜999.eth」までの1,000個しか存在しないことになります。また、発行できるドメインの最低文字数は3文字であるため、ENSとして保有できる「最小桁数」の数字でもあります。

つまり、000.eth〜999.ethの1,000個しか発行されない、超貴重なドメインだったわけです。

誰もが考えつきそうなことですが、今のこの時期に、ここまでの価値を持つとは…

海外では、3桁数字のENSホルダーのコミュニティ「999 Club」ができていて、大盛り上がりしているらしい…ある日の深夜に聞こえてきたのは、そんな話でした。

ENSコレクションを閲覧するには「ENS.Vision」を使うと非常に便利です。フロア価格や取引状況、コミュニティまで辿り着くことができます。

https://www.ens.vision/

この動きは、明らかなミーム?

3桁数字のENSはもちろん既に完売しており、二次流通以降の取引で高額な価格で売買されるようになっていました。この動きを受けて、アラビア語/漢字/韓国語などでも同様の動きが起こり、3桁数字は完売、コミュニティができて盛り上がるという現象が起こりました。

3桁が完売すると、4桁へ注目が集まるなど、一歩引いてみると「なんでこんなに盛り上がっているの?」と疑問に思うような熱狂ぶりです。誰が言い出したわけでもないと思いますが、「桁数が少ないほうが、より上位的な扱いである」という共通認識を皆が持っているのが、また面白いところです。

このあたりの、熱狂ぶりを知りたい方は、かねりんさんのVoicyをぜひ聴いてみてください。

話は変わりますが…この界隈には、「ミーム(meme)」という言葉があります。今回のENSの盛り上がりを説明するのであれば、まさに「ミーム」という言葉がピッタリです。

ミームとは、「ジョークや皮肉、ネタ的な要素を込めた思想や行動の広がり」のことで、簡単に言うと「ネタ的な盛り上がり」です。つい最近のミームで話題にもなり、フロア価格1ETHオーバーを記録したのは、ゴブリンの「う○ち」(ill poop it nft)でしょうか。

フロアを下げたコレクションを揶揄するような仕掛けが話題となりました

本家ゴブリンの人気に引っ張られて、価格を上げていき、類似のコレクションも派生してOpenSeaのトレンドが「ハンバーガー」と「う○ち」一色に染まってしまう…なんてこともありました。

ミームの爆発力を見せつけられた良い例…でしたね。

今回のENSのケースも、「貴重な3桁数字」「熱狂できるコミュニティの発足」という「2つの要素」が掛け合わさって、ミーム的な熱狂へと繋がったのです。

日本発 3桁のENS発足!

今回のENSで起こった動きで注目すべきポイントは、「この動きは、主に海外で起こっている」ということです。日本人に馴染みのある漢数字も、海外でこぞってMINTされており、既に完売。これを書いている現在も、フロア価格はどんどん上がっており、ホルダーが集まるコミュニティは大盛り上がりを見せています。残念ながら、漢数字に注目できたのは、日本人ではなく、海外の投資家やNFT愛好家でした。

ここで、冒頭のスペースの話へと戻ります。

「日本発の動きで、このミームに絡むことはできないのか?」、かねりんさんとアトザさんが動きます。

「壱弐参」という漢字表記の数字は、まだガラ空き。ポジションを取りにいけるのでは?

「大字」と呼ばれる表記を使った漢字の3桁ENSが動き始めました。

大字を使った3桁ENS

「一」を「壱」と書いたり、「三」を「参」と表記する数字の書き方を見たことはないでしょうか?この書き方をするのが、「大字(だいじ)」と呼ばれる書き方です。

大字とは?

・0123456789 → 零壱弐参肆伍陸漆捌玖
・日常生活ではなかなか馴染みがないが、「鬼滅の刃」ではお馴染みの数字表記
・鬼滅の海外人気もあって、外国人も狙いにくる可能性があるのでは?

171.ethの大字表記は、こうなります。

スペースで大字を使った3桁数字について、アレコレ話が進んでいるうちに、大字ENSへJOINする人が増え、遂にはDiscordコミュニティ「999 JP Club」が立ち上がりました。これを書いている2022/7/6時点では、公式のTwitterアカウント「999 JP Club (Slayer Club)」@999SlayerClub が出来上がっており、Discordへの参加人数は872人にまで膨らんでいます。

Discord内では、決められた10個の文字で作成した3桁の大字ホルダーに特別ロールが付与されています。

公式Discordには、ホルダー以外でも参加することは可能です。(参加リンクはコチラ

漢字だから、こんな見せ方も可能

アラビア数字と違い、漢字表記である大字には、面白い見せ方が可能です。

コチラは、CUCHALAさん @CUCHALA_NFT が、大字ENSをもとに作成した書道アートです。書道と相性のいい漢字、漢数字よりもさらに画数が多い「大字」では、多彩な表現が可能となります。

価値を期待して、JOINするのも個人の自由ですが、私が「壱漆壱.eth」を購入し、コミュニティへ参加したのは「ミームを愛せる人は面白い」、ただそれだけです。「999 JP Club」に参加しているのは、いわば「NFT上で遊んでいる人たち」です。しかも…ホルダーとしてJOINできるのは、たったの1,000人だけ。もうこれだけで、参加する価値があると思いました。

ミームも外野から見るのと、中に入って体験するのとでは、見える景色が違うはず…そんなことも考えています。

この下げ相場において、対価を払ってNFTの遊びをしている人たち。かなり狂って…いや、最高に楽しいコミュニティだと思っています。

(参加される方はぜひ、自己責任で)


この記事を書いた翌日、2022/7/7 時点で"大字3桁ENS"は完売しています。大字3桁にJOINするのであれば、2次流通で入手するしか方法はありません。

大字3桁ENSの何がいくらでリストされているのか、OpenSeaで検索するのは大変ですよね…

「999 JP Club」対象の"大字3桁ENS"のリスト状況は、「RareID」(サイトはコチラ)より簡単に確認することができます。

「RareID」へアクセス後、「Filter」>「Cllection」>「All domains」>「999JP」を選択します。

「All domains」より「999JP」を探してみましょう

これなら、簡単に「999JP」に所属するENSを一覧で確認できますね!

大字3桁ENSだけが表示されるようになりました

表示されているリスト価格をクリックすると、OpenSeaの販売ページへジャンプするので、お目当てのENSを購入することができます。

(ネタ)こんなENSをとってみました

お会計がぴったり777円だと嬉しい、あの気持ちをENSに込めてみました。

¥マークも使えます
ぬるぺでぃあ

A. Miura

通称「みうらドーナツ」。本業はRPA/DX系のSEであり、ねじねじドーナツ部長の作者でもある。大好きなドーナツにハマってしまい、ドーナツとの共同生活を送っている「部長」さんの日常をNFT化する日々を送る。

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