NFTを深く知る

Bitcoin版のNFT「Ordinals」とは?(前編)

このドキュメントは、Zeneca @ZENECA メールマガジン「Letters from a Zeneca」"Letter 39: On Bitcoin Ordinals (Part 1)" の内容を要約したものです。

Ordinalsとは?

Ordinals(オーディナル)は、ビットコインネットワーク上に存在する特別な「デジタル・トレーディングカード」のようなものです。デジタルの世界で所有できる、唯一無二の「トレーディングカード」として、NFTを思い浮かべる方もいるかもしれませんね。Ordinalsは、ビットコイン・ネットワーク上に存在するNFTの一種とも言えます。

つまり、永久マーカーで書かれたメッセージのように、誰も変更したり消したりすることはできません。このように、デジタルの世界では何かを変えることができないという考え方を「不変性」と呼びます。OrdinalsはRodarmor氏が設計したプロトコルであり、改ざん不可能かつ、ビットコインネットワーク上に常に存在するため、「デジタルアーティファクト」とも呼ばれています。

Satoshiとは?

Satoshi(サトシ)とは、ビットコインの最小単位のことです。1ドルが100枚の小銭でできているように、1ビットコインは100,000,000サトシでできています。この名前は、ビットコインを作った匿名の人物「サトシ・ナカモト」にちなんでいます。

※つまり、1Satoshiは0.00000001BTC の価値と等しい。

なぜOrdinalsと呼ばれるのか?

ビットコインの単位(Satoshi)が追跡または転送されるユニークな方法から、Ordinalsと呼ばれています。この名前は「Ordinal Numbers(序数)」と呼ばれる数字の種類に由来しています。序数とは、「1番目、2番目、3番目…」など、物事の位置や順序を示すために使用されており、まさにSatoshiを追跡する方法と合致しています。

BRC-20とは?

BRC-20は、@domodataという人物によって開発された、ビットコイン用の実験的なトークン規格です。イーサリアムの規格「ERC」と名称が似ていますが、スマートコントラクト機能はもっていません。(Ordinalsの拡張性がイーサリアムに比べて乏しいといわれる要因の1つが、ここにあります)。

BRC-20では、Satoshiに対してデータを刻む(Inscriptionとよばれています)ことで、ビットコインと同じように送受信可能なデジタルアセットを作ることができます。

始めるには?

これらのデジタルトレーディングカードやコインの収集や取引を始めるには、デジタルウォレットが必要です。ウォレットとは、OrdinalsやBRC-20を保管するデジタルポケットのようなものです。xverseと呼ばれるウォレットはセットアップも使い方も簡単です。しかし、これは本物の財布と同じなので、安全に保管する必要があることを覚えておいてください。

また、ウォレットには2つのアドレスがあります。一つは通常のビットコイン取引用、もう一つはOrdinalsとBRC-20用です。財布に2つのポケットがあるようなもので、1つはコイン用、もう1つはトレーディングカード用です。

複数の財布を持ちたい場合は、Ordinals WalletとUnisat Walletの2つの財布を使うことができます。

最後に、デジタルトレーディングカードやコインを他の人と取引したい場合は、マーケットプレイスを利用することができます。これらは、人々がOrdinalsやBRC-20を売買するオンラインストアのようなもの。有名なのはMagic EdenとOrdinal Walletです。

ぬるぺでぃあ

A. Miura

通称「みうらドーナツ」。本業はRPA/DX系のSEであり、ねじねじドーナツ部長の作者でもある。大好きなドーナツにハマってしまい、ドーナツとの共同生活を送っている「部長」さんの日常をNFT化する日々を送る。

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