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StandFM #021より「アイデンティティを取り戻せ!NFTは思想や考えを表すツール」

この記事は、ドーナツ部長のホールナイトニッポン「#021 【雑談回】たいめいけんのオムライスの話。」の内容を、自動化ツールを組み合わせてテキスト化したものです。テキスト化に際して、一部言い回しのカットや、文末の変更を行っています。

イントロダクション

さぁ、始まりました。「ドーナツ部長のホールナイトニッポン」、本日は21回目の放送となります。突然ですが…皆さんは、ふだん生活していて、「このキャラクター、なんかNFTにいそう」みたいなことって、思ったことはないでしょうか。私は、テレビを見ていて、そう感じること結構あるんです。普段、NFTのことを考えて過ごしてる証みたいなものだと、思ってるんですけね。今日は、お昼に食べたランチの内容から、ふとNFTのことを考えてしまった…という、お話です。今回の放送回は、完全に雑談として、聞いていただければと思います。

本編①「たいめいけんのオムライス」

普段ですね、ふつうに日常を過ごしていて、「これって、NFTにありそうだな?」とか、「NFTに置き換えたら…どういう風に表現できるんだろう?」みたいな事。私は、結構考えたりすることがあるんです。ちょっとね、いきなり話題が変わるんですけど、「たいめいけん」って、皆さんご存知でしょうか?あの洋食屋さんの「たいめいけん」です。私が、初めて「たいめいけん」に行ったのは、本業の方でRPAとかとかDXの方で、展示会に参加することがあるわけですね。3年、4年ぐらい前に、東京のお台場の方で展示会がありまして。その時に、昼食で食べたのが、「たいめいけん」だったんです。お台場の商業施設の中に入っている、フードコートですね。そこの「たいめいけん」で、オムライスを食べたんです。美味しかったな…と、思い入れがあるんですけどね。オムライスって、卵で包んでありますよね。「たいめいけん」のオムライスは、かっちりと中身が見えないような…いわゆる「紡錘形」という形で包んでるようなオムライスなんです。卵の中のご飯が、外からは全く見えないわけです。

そこで、中のご飯が「ケチャップライス」なのか「バターライス」なのか…これを、卵の外から見分けるのは、至難の技なんです。中のご飯を確認するためには、包んでいる卵を割らないと、確認ができないわけですね。食べ始める時に、私としては中がケチャップライスの方が好きなので…どうしても、気になるわけです。「これって、バターライスなのかな?」って。普段でしたら、スプーンで、パッと中央に切れ目を入れて、中身を確認しつつ、割って食べるんです。しかしこの時は、中身のご飯が「ケチャップライス」なのか「バターライス」なのかを確認するために、割らなきゃいけないという行為。この行為に対して、既視感をおぼえたんです。それが、「シュレディンガーの猫」なんですね。

本編②「シュレディンガーの猫とは?」

「シュレディンガーの猫」っていうのは、名前だけでも聞いたことがある方は、多いと思うんですけど。物理学における、量子力学という分野があるんですね。原子や、素粒子といった、非常に小さい物質の振る舞いを取り扱う、学問なんですけど。この量子力学を説明するために、シュレディンガーという物理学者が用いた有名な「思考実験」なんです。どういう話かというと、「シュレディンガーの猫」と、検索して頂ければ、簡単に出てくると思いますが、私が理解している範囲でお話をしますね。

ある箱の中に、猫が入っています。その箱の中には、毒ガスが詰まったビンも、一緒に入っています。さらにですね、その猫がいる箱の中には、原子も入っていて。その原子が、崩壊をすると…毒ガスが放出される装置が組み込まれているんです。ここまでが、前提条件となる装置の説明ですね。

大切なのが、その原子が崩壊するのかどうかっていうのは、誰にも分からないってことです。確率論的に、起こるわけですね。今まで壊れてなくても、次の1時間で、原子が崩壊するかもしれない。一方で、崩壊せずに残っている、ということも起こりうるんです。量子力学の世界では、往々にして「確率」というものによって定義されていくわけなんです。そこが、量子力学のユニークな部分でもあって、一般に理解されない部分でもあるんです。つまり、観測されるまで、その物体が確定的な状態を持たない…ということ。つまりは、どんな状態にあるのか、確率論的な状態で存在する、ということなんです。「壊れている状態」が何パーセント、「壊れていない状態」が何パーセントという、「壊れている/壊れていない」の2つの状態が共存している、ということなんですね。

本編③「これって…シュレディンガーの猫じゃない?」

「シュレディンガーの猫」で、言いたいことっていうのは、箱の中に入ってる猫が「生きているのか」「亡くなっているのか」。私たちが箱を開けるまで、どちらも同時に持っているということ。2つの状態が重なりあった状態で、存在している、ということなんです。猫の生死というのは、箱を開けて初めて、確定するものになるんですね。この現象っていうのは、量子力学における「観測者効果」と呼ばれていて、量子力学の概念としては、非常に一般的なものなんです。これをですね…猫に置き換えると、なんか違和感があるんですね。2つの状態が重なって存在していると言われても、ピンとこないわけですよ。つまりですね、ここからが大事なんですけど。量子力学においては、ごく一般的な考え方でも、日常に置き換えると「不思議な現象」として見えてしまう…ということなんですね。「ギャップ」があるわけです。

こうしたギャップを説明するために生まれたのが、「シュレディンガーの猫」なんです。波動方程式や、シュレディンガー方程式、波動関数といったものを定義していく、大物理学者のシュレディンガーです。自分が解き明かそうとしている世界、というのが、日常に置き換えると超えられないギャップが存在してしまう。そんな風に考えたのかも、しれないですね。シュレディンガーは、猫を使った「思考実験」によって説明を展開しました。

冒頭に話を戻しますが、 「たいめいけん」のオムライスも全く同じなわけですね。卵を割ってみるまでは、「ケチャップライス」なのか「バターライス」なのか、わからない状態なんです。つまり、卵を割るまでの状態というのは「ケチャップライス」と「バターライス」が重なり合って存在していると言えるわけですね。 シュレディンガー博士が、この思考実験をお台場でしていたのであれば、「シュレディンガーの猫」ではなく、「たいめいけんのオムライス」という名前になっていたかもしれないですよね。そんなことを考えながら、オムライスを割って食べていたんです。

エンディング

ここで思うのは、NFTというのは、自分の考えや思想というものを表明するために、とても有意義に使えるアイテムであるということです。例えば、「シュレディンガーの猫」というのを、NFT化するのは、非常に有効だと思うんです。量子力学における、特異的な考え方と日常とのギャップというのが、この話の面白さであるわけなので。この考えを広めるために、NFTを出すのは非常に面白いかなと思うわけです。最近も日本国内でブームになっている、「上が緑で下が黄色」というユニクロのアイテム。AMAが開催されて、100人以上の方が聞きに来ていましたよね。シュレディンガーの思考実験も、ギャップを伝えるためのものだったわけですね。今思えば、この1つの思考実験がここまで広まり、「シュレディンガーの猫」として伝わっていることは、一種のミームだったとも言えるんじゃないか、と思うんです。ミームというのは、まさに思想やアイデアをが広く伝わり、愛された証拠でもあると思うんですね。少し遠回りにはなりましたが、「たいめいけん」からシュレディンガー、そしてNFT。本日のお話は、以上となります。またどうぞ、宜しくお願い致します。では、また。

ぬるぺでぃあ

A. Miura

通称「みうらドーナツ」。本業はRPA/DX系のSEであり、ねじねじドーナツ部長の作者でもある。大好きなドーナツにハマってしまい、ドーナツとの共同生活を送っている「部長」さんの日常をNFT化する日々を送る。

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