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StandFM #042 より「2023年、所有への喜びは過去のものとなった話。」

この記事は、ドーナツ部長のホールナイトニッポン「#042 『所有』したいという気持ちに応える作品は、強い。」の内容を、自動化ツールを組み合わせてテキスト化したものです。テキスト化に際して、一部言い回しのカットや、文末の変更と要約を行っています。

イントロダクション

ドーナツ部長の「ホールナイトニッポン」、42回目の放送となります。今日はですね、かなりNFTに関係する話をしたいと思います。先日Tweetした「最近、レコードショップに若者が多く来てるらしい」というニュース。そのインタビューが、非常に興味深かったので…「なぜ人は、レコードを所有するのか?」そして、これは今のNFTとどう関係があるのか、ということをお話したいと思います。

本編①「サブスク全盛時代におけるレコードの価値とは?」

今日は、NFTの「所有」という面について、語っていきたいと思います。先週の三連休、その月曜日に、東海ローカルの夕方のニュース番組だったと思うんですけど、名古屋の栄に期間限定のレコードショップが出ているらしいんです。レコードを当時リアルタイムで楽しまれていた中高年の方、レコードを現役で知らない世代、いわゆる学生・20代の社会人の方がたくさん来ているみたいなんですね。そこで、学校帰りに店に寄ったという、学生の方のインタビューが流れていました。

「どうして今、レコード買おうと思うんですか?」という質問をされていまして。この質問と答えが、NFTにも非常に通ずる部分があるんじゃないか…っていうのを思ったわけです。

「なぜレコードを手にするのか」という質問に対して、その学生の方が答えていたのが…今って「サブスクリプション」で大体の曲って聞けますよね。サブスクを解禁しないアーティストっていうのは、少数派で。サブスクで聞けないっていうことが、プレミア感が出るようなそういう時代ですよね。その気になれば、エンドレスで、ランダムにずっと音楽を楽しむことができる…そんな時代なんですよね。そういう時代において、インタビューされていた学生の方が言うには「自分のお気に入りの1枚っていうのは、やっぱりモノとして持っておきたいんです」っていう、そういう話をされていたんです。

本編②「所有そのものへの喜びは、過去のもの」

この話を聞いて、「なるほど…」と思ったわけですね。NFTっていうのは、どちらかというと元々は、そういうものだったと思うんです。そして、この2年くらいの間に、いろいろなPJが登場して、多くのNFTを所有して。我々が当初楽しんでいた「デジタルデータを所有する」って喜びっていうのは、もうとっくに薄れてるような気がするんです。NFTに触れ始めた頃っていうのは、「デジタルデータを所有できる」ことに、ちょっとワクワクした覚えがありますし。JPGとかPNGなどの画像は、コピーし放題だけど、NFTにすることで唯一性が証明できて…みたいな。そこに目新しさを感じて、当時はNFTが入っているウォレットを眺めているだけで、ちょっと時代の先を言ってるような気がしたんですよね。今は、どうでしょう。まだNFTは、全然広がってないと思うんですけど、この2年の間にデジタルデータを所有することに喜びを感じている人っていうのは、ごく少数な気がするんです。でもやっぱりね、「NFTじゃなければいけない理由」って、突き詰めていくと、そこだと思うんですよ。

誰が持っていて、どんな経路でその方に渡ったのかっていうのが、すべてオープンに可視化されているっていうところが、NFTの最大の強みではないでしょうか。これからの「NFTの用途」を考えたときの、キーになる部分だと思うわけです。事実、「なぜNFTじゃなきゃいけないのか?」という質問に対しても、「唯一性」だったり、「所有を証明できるもの」っていうのが、非常に大事な要素だと思うわけです。ですが、この大事な要素でありながら、原始的に感じた喜びだったはずの「所有できる」という満足感は減ってきてるんじゃないかなぁ…というのが、個人的な感想です。「Manifold(マニフォールド)」で、多くのNFTが発行された時期がありました。エディションの時代ですね。あのマニフォールドで出る作品、私も数多くの作品を入手した覚えがあるんです。あの時の感覚っていうのは、希少性に価値を感じていて、所有できる喜びがありました。将来の値上がりを期待して…とかっていう気持ちは、まあほとんどなくて、むしろ「このアーティストのこの作品が、この価格で、所有できる」っていう感覚ですよね。

本編③「ドーナツ部長は、所有の喜びへ真っ向から向き合います」

つまりですね、何が言いたいかっていうと…「NFTってこういう使い方ありますよ」とか。「NFTってこういうユーティリティがありますよ」とか。「このNFTを持っていると、こういうコミュニティに入れますよ」っていう。そういうのもいいんですけど、純粋に「お気に入りの1枚として、持っておきたい」っていう類のNFTの方が、時代が変わったとしても、生きているような感じがしますよね。多分人間というのは、どこかでこう…自分の好きなものを手元に置いておきたい、そんな生き物だと思うんです。原始的な欲求かもしれないんですけど、その好きなもの、お気に入りのものを持っておきたいっていう気持ちに、応えられるコレクションというのは、やっぱり強いなぁと思うわけです。

そこで言うと、「ドーナツ部長」っていうのは、どっちかというと…「使い道」と向き合ってきたコレクションなんです。私自身の強み、RAPやDX系のSE経験ともリンクしていて、そもそもは本業として従事している自動化だったり無駄の排除に対する「ギャップ」というところから、「ドーナツ部長」が生まれているんです。「ドーナツ部長」っていうのは、私の本業と切っても切り離せないIPでもあるわけです。そういった関係性から、私が運営しているサイト「ぬるぺでぃあ」というサイトでは、色々な自動化のアイディアだったり、私自身が手を動かして得たアウトプットなどを公開しながら、エンジニアでない方が「何か作りたい」と思った時の手助けになるような情報を発信しているんです。

私が重要視しているのは、あくまで「ドーナツ部長」の使い道、そしてアイデンティティの部分で。「お気に入りの1枚を持っておきたい」、そういった欲求に応えられるような活動は、まだまだこれからだと思っています。

エンディング

本日は「所有する」という、NFT本来の喜び、といったものについて。そして、そうした喜びがどう変わりつつあるのか…といったことを、お話させて頂きました。最後まで、ご静聴ありがとうございました。では、また。

ぬるぺでぃあ

A. Miura

通称「みうらドーナツ」。本業はRPA/DX系のSEであり、ねじねじドーナツ部長の作者でもある。大好きなドーナツにハマってしまい、ドーナツとの共同生活を送っている「部長」さんの日常をNFT化する日々を送る。

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