この記事は、ドーナツ部長のホールナイトニッポン「#034 今のうちにNFTの拡張性にチャレンジしておくべき」 の内容を、自動化ツールを組み合わせてテキスト化したものです。テキスト化に際して、一部言い回しのカットや、文末の変更を行っています。
イントロダクション
やって参りました ホールナイトニッポン。34回目の放送ということで ちょっとですね 前回からずいぶんと時間が空いてしまいました。本業の方が忙しくてなかなかね、更新できていませんけれども、ここ最近のいろんな市場や盛り上がりを見ていて、話したいことがたくさんありますので、ちょっとずつ更新をまた復活していこうかなと思います。
本編①「Ordinalsについて」
最近の盛り上がりで言うと、Ordinals。ビットコイン版のNFTと言われていますよね。Ordinals が出たのは、多分今年の頭ぐらい。1月か2月ぐらいに、海外の方で「こういうのがあるらしいよ」ということで。ドキュメントが、出回ってましたよね。当時はなんか、今みたいに「Ordinal wallet」とか「Magic Eden」みたいに、誰でも簡単に発行できるようなツールというものが、まだなくて。確か…フルノードで発行するような形ですよね。それでいて、公式のドキュメントしか存在しない。「Ordinalsとは…」みたいな感じでね。
私も、それに目を通したんですけど。当時はですね、何のことか全くわからなくて(笑)色々と、調べてはみたんですけどね。結局、発行できずに終わってしまったという、苦い記憶がありますね。まあ、あの時に刻んでいれば…多分、6桁の番号が余裕でゲットできていたでしょうね。「100万未満」と言われている番号ですね。
本編②「Ordinalsの価値を考える」
私も、Ordinalsは、6月に発行しています。今は、4作品ですね。そのうち、2つをお迎え頂いたという状況ですね。Ordinalsと言えば、最近では「論争」と言われてるものがあって。でもまぁ、やりたい人はね、やればいいと思います。イーサリアムのコレクションと、全く同じものを出すのであれば「やめたほうがいいかな」とは、個人的に思いますけれども。やっぱりこう、イーサリアムのコレクションと比べると、Ordinalsは、発行すること自体に価値があるとされているわけです。フルオンチェーンかつ、希少性が高いと言われていますから。そこで、イーサリアムのコレクションと、同じアートワークを出してしまうと…やっぱり、「イーサリアムの価値って、何なんだろう?」っていう風に当然なってしまうじゃないですか。だからこそ、何かしらの「差別化」は必要でしょうね。発行する上で、データの方は軽くしなきゃいけないっていうわけでは、なかったと思うんですけど。でも、BTCチェーンの思想もあるのか、わりと「ドット絵」とか「容量が軽めの作品」が多いですよね。
私の方では、Ordinalsは、モンドリアンのコンポジションという作品にインスパイアされたアートワークを制作しています。1作品目は、実験も兼ねていたので、例外なんですけど。2作品目以降については、「一桁キロバイト」しかないデータを、ポチポチと刻んでいるという状態です。一番小さいものは、4キロバイトだったと思うんです。256×256ピクセルの、一桁キロバイトを刻んでいるという感じですね。これについては、やっぱりいつか、ドーナツ部長がドーナツをモチーフにしてることもあって、数キロバイト…数バイトしかないようなデータを記録した「ドーナツの穴」というNFTを発行したいと思いますね。もちろん、フルオンチェーンでね。そんなことを、ずっと思っていたので、その予行演習が来てるという、そういう感覚でOrdinalsは刻んでいますね。非常に面白い世界だと思います。
本編③「乗り遅れてもいいじゃない」
今ですね、Ordinalsには、いろいろな方が新しく参入をしている時期かなと思います。中には、「乗り遅れないように!」っていう風に思っている方も、いると思うんですけどね。乗り遅れないように、無理くり作品を作るのであれば…一旦は静観するのもいいかな、と私は思いますね。というのも、先ほど申し上げた通りですね。やっぱり、既存のコレクションというのは大事じゃないですか。NFTの初期の頃の風景に似ている、個人が戦えるフィールドが残っているということで、「クリエイターとしての原点回帰」ではないですけど、そこの世界で勝負したいと思う方が多い気持ちも分かるんです。だからこそ、乗り遅れるのが怖くて「無理やり作品を出す」ぐらいなら、まだ静観してもいいんじゃないかな、というのが個人的な気持ちです。希少性だったり、フルオンチェーンに刻むことができるという面白さ。そういった部分に、スポットライトが当たって、日本のクリエイターでも「世界ランキング」に入るような方が、どんどん出てきている。夢があるということで、本当にもう「熱狂」を通り越して、お祭り状態になっています。
こういう時だからこそ、「イーサリアムのコレクションだからできること」っていうのを、もう一度ちゃんと考えるべきだと、私は思います。どこまで行っても、まだOrdinalsっていうのは、「拡張性」という点では、イーサリアムと比べるまでもないんです。「拡張性」という観点で言うと、まだ全然ですよね。例えば、「誰がいくつ持ってるか?」っていうのを、分かるツールがあるのか…(分からないですけど)。独自コントラクトのNFTであれば、コントラクトで色々なことができるので、そういったことも関数を参照することで、非常に簡単にできるわけです。あとは、イーサリアムの独自コントラクトのNFTで言えば、色々なツールがありますよね。「トークンゲート」もそう。まだまだNFT自体が、まだこれからなので「Ordinalsに、全振りして本当にいいのかな」っていう気はしますよね。でも、全然いいとも思うんです。それも、本当に個人の自由なので。自分としては、待ちに待った「個人がまだ戦えるフィールド」なので、そうした気持ちになるのも十分に分かるつもりです。
本編④「イーサリアムでやれることは、まだたくさんある」
ドーナツ部長っていうのは、NFTの持つ「拡張性」ということに、スポットを当てていて。いろんな体験や、選択というものを提供しようというプロジェクトなんです。まだまだイーサリアムのNFTで、できることっていうのは、たくさんあると思います。まだ、自分や皆さんが、発見できていない「使い方」っていうのが、多分あるんじゃないかなと思っています。だから、そういった実験だったりとか、新しいチャレンジといったものを、イーサリアムのNFTへの注目が、薄れているこの時期だからこそ、やるべきじゃないかなと思いますね。最近の部長の作品リリースも、「ちょっと鈍化してるかな」っていうのは、皆さんの中にも気づいてる方がいると思うんですけど、これについては本当にいっぱい理由があって。決して、怠けてるわけではないんですけど(笑)ちょっと新しいことにチャレンジしたと思っています。fx(hash)のプログラムですとか、P5.jsを使ったジェネレーティブ・アートみたいなことも、勉強しています。コントラクトを介さない「2071年のドーナツ部長」みたいに、HTMLとCSSとJavaScriptによって、ダイナミックに変わるようなNFTもその一つです。
エンディング
界隈の論争についてはね、これ以上は何も言うまいとは思うんですけども。皆さんもう「思うように、好き勝手やりましょう」ということですね。誰にも気兼ねすることなく、プロジェクトの運営者であれば、ある程度はホルダーさんの意向みたいなものは、想像しておいた方がいいとは思うんですけども。新しい表現の場であったり、新しいチャレンジを求めて何か始めるのであれば、おそらくそこに関しては、邪魔をするような方、意図的に攻撃をするような方っていうのは、ほとんどいないんじゃないかな…と思います。自分の将来をね、信じていきましょうということですね。と、いうわけで。本日の放送は、以上となります。引き続き、よろしくお願い致します。では、また。