クリエイター日記

#3 NFT購入者だけがGETできる特典をつけるには?

NFT購入者だけが入手できる特典

NFTのコレクションを運営していると、「購入してくれた方だけが手に入れられる特典」をどうやって実装するのか…考えたことがある方も多いのではないでしょうか。作品を見て素通りしていく人の背中を何とかして押すような、施策はないものか…と、全く売れなかった2ヶ月間の間は、私もそんなことばかり考えていました。そこで考えたのは、「買ってくれた人だけが、特典画像をDLできるようにするのはどうだろう?」というものです。当時は、壁紙に使える画像を配布しようと考えていました。このように、購入者特典としてDLコンテンツを付けることは、今でもごくごく当たり前に行われていますよね。

私が運営するコレクション「Wearable DONUTS」や「妄想少女」も、「Unlockable Content」へ記載するという方法で、購入者特典をつけています。

Unlockable Content とは?

「Unlockable Content」とは、NFTの保有者にのみ開示される情報のことです。通称「鍵マーク」の秘密のコンテンツと呼ばれ、購入者だけがひらくことができる、まさに秘密のコンテンツです。鍵を開くと、テキスト情報が書き込まれています。

鍵マーク付きで「Unlockable content」と書かれている部分のことですね。

※「Unlockable Content」にはデータをアップロードすることができないのですが、外部リンクを記載するなど、さまざまな使用方法が可能です。

上記は、ちょっとだけおしゃれをしている部長のNFTです。これを書いている2022/6/12時点では、私が保有しているため「Reveal unlockable content(リビール可能)」となっており、いつでも開けられる状態にあります。ここをクリックすると、秘密のテキストがオープンになる…という仕組みです。実現したいのは、こんなイメージです。

Unlockable Contentを使ったデータDLの流れ

  1. Unlockable Contentを開くと、URLリンクが現れる
  2. URLリンクから、特典画像がアップロードされたページへ移動
  3. 特典画像を保存

では、早速「Unlockable Content」の使い方を、実例とともに見ていきましょう。

Unlockable Content の使い方

ここでは、わたし「みうらドーナツ」の実例を交えながら「Unlockable Content」の使い方について紹介をさせて頂き、実際の設定方法についても説明をしていきます。

Unlockable Content の実用例(みうらドーナツの場合)

【部長コレクション】OpenSeaリンクはコチラ

ドーナツ部長の日常を描いたコレクション「Wearable DONUTS」では、部長がその日に着ていた服の「ブランド・サイズ・色」を"秘密のテキスト情報"として記載しています。「Unlockable Content」を見ることで、作品の保有者は、部長の服装に関する細かな設定を閲覧することが可能です。

(例)Unlockable Contentの設定例/ドーナツ部長の場合

【妄想少女コレクション】OpenSeaリンクはコチラ

メタバースの極東 MOSO地区に住む少女たちのコレクション「妄想少女」では、背景透過版の画像データをDL可能なURLリンクが記載されています。「Unlockable Content」を通して、作品の保有者は、背景透過のPNGデータを取得することが可能です。私が運営するコレクションでは、「所有作品に限り商用利用OK!」という方針を打ち出していますので、作品の購入者は背景透過版を使って自由にグッズ化することもできます。

(例)Unlockable Contentの設定例/妄想少女の場合

聞いた話によると、ベリロン(VeryLongAnimals)の二次創作コレクション「VerySongAnimals」では、これと同じ仕組みで CC0の歌のファイル(mp3)をDLできるようにしているそうです。

Unlockable Content にコンテンツを入れる方法

NFTの文脈と一致しない方法は、選びたくない

「Unlockable Content」にはテキスト情報のみを記載できるため、直接コンテンツを埋め込むことはできません。そのため、コンテンツを配布する場合には、先述の実例で示した「妄想少女」のようにURLリンクを記述する形となります。もちろん、配布するコンテンツはサーバーやファイルストレージサービスへ、アップロードしておく必要があります。

ここで考えるのは、配布するコンテンツをどこにアップロードするのが良いのだろう…ということ。これは、あくまで私個人の考えですが、購入してくれた方へ、Google Driveの保存先のリンクを送ったり、ファイル便のようなサービスを使ってやり取りするのは、「NFTの文脈と一致しない」ような気がして、大変抵抗がありました。もちろん、購入者を特定して「特典を贈ります!」というのも、匿名性が高いNFT界隈での手法には馴染まないと考えています。

できれば、このあたりもスマートな方法を考えたいですね。

では…どうするのがよいのか?一時話題になった「独自コントラクトでNFTをMINTする方法」の中に、使えそうな方法があることに気づきました。独自コントラクトでNFTをMINTする際、画像や音声などのNFTの「顔」とも言えるデータは、IPFS(InterPlanetary File System)と呼ばれる 分散型ファイルストレージへ格納されます。細かい説明は省略しますが、「中央集権的なファイルストレージシステムと違い、データを文字通りにさまざまな場所へ分散する保管することで、半永久的に共有できる方法」と考えてください。Google Driveへ保存した場合、Googleからの突然の「サービス終了宣言」によって、データの共有に終わりがやってくる可能性も…ゼロではありません。一方で、ストレージの品質にもよりますが、IPFS上のデータは半永久的に共有ができる、と言われています。

Chocofactoryを使って IPFSへアップロードする

IPFSへデータをアップロードする方法は、調べればいくつかあります。私がよく使うのは「Pinata」「Chocofactory」というサービスです。このあたりを詳しく知りたい方は、「〇〇 使い方」と検索するとゴッソリと出てきますので、ぜひご覧ください。(下記は、でりおてんちょー @yutakandori さんが書いた「Chocofactory」の使い方を紹介した記事です)

私は、普段使い慣れている「Chocofactory(チョコレートファクトリー)」を使ってIPFSへデータをアップロードしています。Chocofactoryとは、NFTを独自コントラクトで発行することができるオープンソースのプラットフォームで、主に2つの用途で使っています。

私が考えるChocofactoryの用途

  1. 独自コントラクトでNFTを発行する
  2. IPFSへデータをアップロードする

Chocofactoryを使えば、簡単に独自コントラクトでNFTを発行することができます。ドーナツ部長が薬を飲んで透明になったコレクション「Transparent Wearable DONUTS」では、このChocofactoryを使い、独自コントラクトでMINTしています。(OpenSeaリンクはコチラ

もう一つの使い方として、NFTとしてMINTはせずに、IPFSにデータをアップロードすることを目的として使用する方法もあります。ChocofactoryでのMINT前の状態がコチラです。Imageの欄にURLが記載されているのが分かります。

Image欄のURLは、IPFSに保存されたデータの場所を示す

このURLを開くと、確かにアップロードした画像が開きますね!

ここで発行されたURLが、IPFS上のデータの保存場所ということになります。あとは、このURLリンクを「Unlockable Content」へ貼り付けるだけです。実際にやってみると、意外と簡単にできてしまうので、ぜひ一度試してみてください。

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